医療のかかり方(1)
MA中嶋みどりです。
今回は、相談でよくある医療のかかり方のお話の一つです。
こんな言葉をよく耳にします。
「先生に聞いてもいいものですか?失礼に当たらないでしょうか?」
「こんなことを言ったら、先生は気を悪くして診てもらえなくならないでしょうか?」
これらの言葉、とてもよくわかります。
でも、質問はしていいんです。
また、どこかで書きたいと思いますが、私も慢性疾患の患者歴は10年以上になりますし、家族の通院や入院で医師から説明を聞いたときに、以前は、やはり同じように感じたこともありました。
上野直人先生は著書※の中で、
「一流患者とは、自分の病気を知り、医者に対して『何故?』の質問ができる患者」
と書いています。
確かに、「何故?」の質問をして自分の体の治療を納得して受けることが大事です。
でも、これって少々難しいですよね?
「何故?」の質問をするためには、まず、医者の話す言葉を理解しないとできません。
知らない単語が並んでいたとしたら、まずは、それを知ることから始めないといけません。
医療者が想像する以上に、一般の方は医療用語を知りません。
だから、どんなに丁寧な先生であっても、患者がわからない言葉を使ってしまうことはあるのです。
そして、言葉を理解したら、その次に、医師の説明を理解するために、さらに提案された治療法を調べたりする必要があります。
これは、とても時間と労力を要することです。体が不調を来たしてシンドイ時にできるでしょうか。
病気になってやらないといけないことはほかにも沢山あります。
こんな時、「医師」の話を効率よく正しく理解するためには、
「医師の使う言葉を知っている「看護師」に聞けばスムーズになることも多いのです。」
別の業界で例えるとするならば、住宅を購入するときに、不動産会社に仲介を依頼したりしますよね。
知らない用語が出てきてわからなかったら、もちろん自分で調べる方も多いと思いますが、仲介業者の方に質問すると早いですね。
また、売り主さんや銀行と連絡調整をしてくれたりしますよね。
それと同じことなんです。
「質問をしていいのはわかったけど、こんなことを聞いたらやはり先生は気を悪くしないかしら?」
実はちょっと聞き方を変えるだけで、医師の受け取り方、感じ方は変わるものなんです。なので、そんな相談者には、
「今の尋ね方ですと、先生がわざと教えてくれなかったように聞こえてしまうので、こんな風に質問してみてはいかがですか?」
と質問の仕方を具体的にアドバイスしています。
※「一流患者と三流患者」上野直人著 朝日新書
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