MA中嶋みどりです。
「北海道の叔母さんがお墓参りに行きたいと言っているんだけど、お父さんの兄弟たちが反対していて困っているらしいの。」
そんな電話が母からあったのは、今から何年くらい前のことだったでしょうか。
当時、詳しい病名までは聞いていなかったものの、叔母が大変な病気らしいということだけは聞いていました。
なので、早速、叔母に電話で話を聞いてみたところ…。
神経の難病でした。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の上肢(腕)から症状が出るタイプでした。
「飛行機に乗って行けるうちに実家のお墓参りに行きたい。でも、兄弟たちは、『今、無理しなくても元気になってから来ればいい』の一点張りで、理解してもらえない。」
そんな内容の話でした。
『今、無理しなくても元気になってから来ればいい』
この言葉をかけた兄弟は、叔母の体を心配して言ったはずです。
だからこそ、叔母はその言葉に返すことが出来ず、苦しんでいたのだと思います。
兄弟にどう説明をしたか詳しくは覚えていませんが、叔母の代わりに父の実家へ電話をして、
「今でないと飛行機での移動は難しいこと」
をお話しました。
そして、当日は、父と一緒に車で羽田空港へ迎えに行き、実家へ。
お墓の前で、静かに涙を流しながら長いこと手を合わせていた姿、
その日の夜、ビールグラスを両手で何とか持ちながら、兄弟皆と笑顔でお酒を飲んでいた姿は今でも忘れることができません。
人は大切な相手ゆえに、真実や大事なことをうまく伝えられないということがあるのかもしれません。
ですが、うまく伝えられなかったり、うまく聞くことが出来なかったりしたことは、後々までその人の心に引っかかってしまうこともあります。
だから、すべてではなくても、大事なことを、本当に伝えたい一言だけでも、言葉はなくても笑顔だけでも、伝え合えるようなサポートをMA Station(エムエーステーション)としてやっていきたいと思うのです。
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